書名 そして、星の輝く夜がくる
著者 真山 仁 (まやま じん)
発行 講談社文庫 (2015年) 293頁
定価 本体660円(税別)
なんで自分は生き残ったんやって。でも、死んだ人は、生き残った人を責めてません。それより、俺らは謝る前に、必死で生きなあかんのです。一緒に生きている人たちと前を向くのが、供養と違うんですか。
<作品紹介>
東日本大震災で被災した小学校に、かつて阪神・淡路大震災を経験した教師が赴任した。小学校を舞台に、児童や保護者らと正面から向き合う主人公の姿を通じて、「今この時」を無駄に過ごしてはいけない、との思いがこみ上げてくる。
<もう一言>
不覚にも涙がこぼれるシーンが突然やってくるので、一人の場所で読むのをおススメします。新型コロナウイルスの影響で生活の不便を感じている今だからこそ、自分に置き換えて考えさせられる一冊です。